http://www.geocities.jp/garakuta_factory/
2004年11月23日、おたすけくらぶの新しいベトナム工場を見学しました。とにかく、扉を開けて工場へ一歩入った途端にその大きさに圧倒されました。なんでも約700名の人がここで働いているとか。すごい、すごい。工場といっても大きな機械が並んでいるわけではなく、左の写真のようにずら〜と机が並び、そこで約700名のお針子さんが地道に作業をしているわけです。写真は、これでもまだ工場の半分も写っていません。本当に、びっくりの大きさ。
そして日本と同じようにくけ台&かけはりを使って縫っています。あっちには、見たことがある和裁用のこても。何から何まで日本と同じようにして縫っているんですね。とはいっても、一人で1枚の着物を縫い上げるわけではなくて、各パーツごとに担当グループが決まっていて、袖なら袖ばかりを縫うそうです。どのパーツを担当するかは、見習期間の様子を見て、その人の個性に合わせて決めるそうです。パーツ間で人が移動するのかは、ちょっと聞きそびれてしまいました。
パーツごとに別れていると不安を感じる人もいると思いますが、私はこれはマニュアルの問題で、マニュアルさえきちんとできていれば問題ないと思っています。


彼女達を教えているのは日本からきた和裁士の先生達。洗い張り品で希望通りの寸法が取れないがどうしたらいいかというような微妙な判断は、この和裁士の先生がするそうです。また、お針子さん達からの質問にも随時答えているそうです。
縫い目も見せてもらったんですが、とにかくこれが細かい&きれい。生半可じゃありません。ベトナムでも日本でも、プロはプロという感じです。


ベトナム工場では、すべて手縫いという工程のほかにも、一部ミシン縫いを取り入れた工程もあります。ミシンは、いくつかの机ごとに1台が置いてあり、必要な部分になるとミシンに移動して縫っていました。ミシンで縫う部分は、背、脇、おくみの直線部分のみで、残りの多くの部分はやはり手縫いになります。ここらへんが、夏になるとよくつるしで見かける全部ミシン仕立ての浴衣なんかと違うところ。

私個人の感想としては、着物は自分しか着ないから仕立て直しはしませんというような場合や、もともとあまり仕立て直しをしないような長襦袢やウールの着物の場合などは、ミシン仕立てで十分なのではないかと思いました。仕立て直しを考えた場合は、ミシン目をほどくのがちょっと辛そうなのでやはりオール手縫いになるのかな。ここらへんの判断は、和裁士の先生とよく相談して賢いユーザーを目指すしかないんでしょうね。余談ですが、某所で問題になっていたつけこみ(衿肩開きの縫い代部分)の標準寸法は5分だそうです。指定があれば、もちろんその寸法にしますと先生はおっしゃっていました。つけこみ寸法もそうですが、身長とヒップがわかれば標準的な着物の寸法は出てくるけれども、人によって体形は違うわけですし、好みも違うわけですから、自分にぴったりの着物サイズを見つけるには、ある程度ちょこちょこ寸法をいじって経験を積んで行くしかないみたいですね。何ていうことを、先生と雑談をしながら思いました。



