第51回 Yuki様

 ハンドルネームのYukiの由来は私自身の裄丈が1尺9寸4分あって、裄が1尺9寸6分が必要なことから来ています。着ていく機会がないのに訪問着ばかり十数枚以上自分のサイズに誂えてしまった、着道楽と言うよりも収集狂という方があたっているお馬鹿さんです。

 早いもので富さんや会社とのおつきあいが始まってからもう10年以上が経ってしまいました。おつきあいのきっかけはまだおたすけくらぶが立ち上がる前でネットで手持ちの反物の仕立て先を検索していたところ、偶然、富さんの会社のページが引っかかり、仕立てをお願いすることになりました。

 着物の仕立てやお手入れもネットショップ全盛で価格競争の昨今ですが、鳩ヶ谷の工場へ初めて伺った際、工場長さんが「会社とお客さんとの間にはお客様のことをよく知っている小売店に入ってもらわないと苦情の処理が困難」といっていました。
 しかし、きものおたすけくらぶが立ち上がってからは、お客様の話を直接聞いて説明した方がトラブルが少ないことが会社の中でもだんだん分かってきたようで、今ではきものおたすけくらぶ経由の仕事の割合がかなりの部分を占めていると聞いています。

 私がおたすけくらぶにお願いしている一番の理由は、裄丈が長く、5分の縫い代でしか仕事を受けない普通の呉服屋さん経由の仕立てでは反巾の用尺が9寸8分+5分×2の1尺8分必要なのに対して、きものおたすけくらぶでは縫い代が2〜3分でも受けてもらえたので用尺が1尺3分以上あればマイサイズに仕立てることができて、反物の選択肢を大幅に広げることができたからです。それゆえ、裄丈1尺8寸、身丈4尺4寸くらいまでの方にとってはあまり関係ない話なのですが、私のような長尺裄長の者にとってきものおたすけくらぶの技術は欠かせません。

 着物の活き洗い(丸洗い)にしても染み抜きにしても、なぜきものおたすけくらぶの加工代が他のネットショップと比べて高いのかがなかなか分からない部分が多々あると思います。
 正直なところ、他の加工店の加工場ときものおたすけくらぶの加工場へ見学へ行って、それぞれの使用中の洗浄液を見て、違いを実感してもらわなければ、多分分からないと思いますが、ノートパソコンでパナソニックのレッツノートはなぜ高いのかという理由に通じるものがあります。

 着物にあまりこだわりのない体型が普通サイズの方が、普通サイズの寸法で仕立てて、普通に丸洗いとプレスをお願いするだけならば、多分、きものおたすけくらぶの仕事の価値を感じることはできないと思います。
 そういう方はインターネットで検索して、少しでも安いネットショップを探されることをおすすめします。

 最近私の体重が富様を射程距離内に入れてしまい、着物に袖を通すことがほとんどなくなってしまったので、きものおたすけくらぶとも疎遠となってしまったことが唯一残念なことです。

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