第25回 玉青様
逢ふための薄刃のごとき夏の帯
作者:櫛原 希伊子
思うことを全て口にすることができたら、どんなに楽だろうと思う。
それができないから、着る物に思いを託す。
女なら、そのような事を1度や2度は経験しているのではないでしょうか。
逢う人が男だろうと女だろうと、現代の着物姿には構えがあります。
夏の着物は、我慢も一緒に着込みますので、なおさらです。
その分、多くを静かに語ることができるのですが・・・・・
その後のお手入れは、やはり、悩みの種ではあります。
宅急便が届いて差出人を見ますと 「きものおたすけくらぶ」。
夫は、「何を助けてくれるの?」と面白がります。
「着物の全て」と、いとも簡単に答えます。
安く、早く、上手で、細々とした注文を聞いてくれるんですもの、全てと言い切ってもよいでしょう。
お蔭様で、好きな着物を楽しんでいられます。きものおたすけくらぶさんありがとうございます。
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