お手入れのいろは
第10回 触らないでほしいの!(その2)

 奥様、お嬢様大変ですよ!今の世の中、大変なことがおきつづけておりますよ!

 私の知り合いのところの5歳の女の子が、たったひとりで、パソコンで「ドラえもん」を見ていたというんです。驚きました。大人の中には、パソコンを触るのも嫌、苦手と見向きもしない人だっているというのに...。そんな時代になっちゃったんですね。時代は、目がまわるような勢いで変化しているわけです。しかし、なぜ5歳の女の子が、そんなことができるのか?ソフトの操作が、簡単になったということに尽きるのでは、ないでしょうか。音声入力機能などの進化には、本当に目を見張るようなものがあります。きもののお手入れも簡単にどんどんできる時代が来るといいですね。

 「触らないでほしいの!」の回で、シミの話を書きましたが、今月もその続きです。簡単に一言で「シミ」と表記されますが、様々な原因、いろいろなシミがあります。それぞれに個性があるシミですが、大きく分けると、シミは「油系」と「水系」の二種類になります。最近は衿汚れくらいは、自分でお手入れをなさる方も増えてきたと思います。その時の注意事項をお教えしますね。

 まず、付いているシミが、水溶性の場合や何のシミかわからない場合は、最初から水でとろうとしないこと。最初に水を使ってしまうと油のシミが大変取りづらくなってしまうからです。ベンジン、リグロインなどの油性溶剤を使って、ファンデーションなどが付いたところをトントントンと軽く叩いてください。この作業で取れなかったシミが水溶性のシミというわけです。この作業で、注意する点は、大きく二つ。一つは、どんなに腹が立っていてもゴシゴシしないこと。「シミトラブル」が「スレトラブル」になってしまうからです。スレは、ちょっとやそっとでは直せません。二つ目は、ベンジンは、速乾性なので、下手にやると輪ジミが広がって「輪」になったまま残ってしまう場合があること。十分気をつけてください。

 「ニンジンと違ってベンジンなんて聞くだけで恐ろしいけれど、水なら!」と思ってしまいがちですが、実は、水のシミと言っても「水がこぼれた」というものだけではなく、汗がその代表ですが、「水分が含まれたシミ」や「水溶性のシミ」というものなのです。実は、この水溶性のシミが、意外と難しく、下手をすると染料の色が白の胴裏に移ったりして、少々手強い。以前もお伝えしたガードスプレーでシミにかからないよう、周りにスプレーをかけておいてから、シミのところだけトントントンとすれば、水を弾くので輪じみしにくくなります。

 もっも安心の方法は、お手入れ業者に「このシミとって」とおっしゃっていただく(音声操作していただく 笑)ことです。

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